恐竜が現代に生息するような夢のようなことは果たして実現するのか気になるところです。
恐竜を復元させる方法は実際に可能なのか、遺伝子の問題についても解説していきます。
恐竜を復元させる方法はあるのか?
恐竜を現代に復元することは恐竜好きにとって夢のまた夢の話ではないかと思われます。
映画のように本当に恐竜を復元させる方法は実際にあるのか気になるところです。
実は、すでに絶滅しまった生き物の復元させる技術はあるとされており、それを恐竜で応用することによってもしかしたら恐竜を復元させる方法として可能になるかもしれないのです。
1980年代に絶滅したカモノハシカエルを冷凍保存していた細胞から、その胚の細胞分裂に成功したとされており死んだ細胞からでも遺伝子物質を取り出して復元することが出来たのです。
加えて、有名な恐竜映画のように恐竜の血を吸ったであろう蚊の化石が発見されたことから、ここから恐竜のDNAや遺伝子を取り出すことが出来るのではないかと考えられたのです。
恐竜を復元させる方法で恐竜を作ることは可能なのか?
では、前述のカエルを復元した方法のように死んだ細胞から恐竜を復元する方法を実現して恐竜を現代によみがえらすことが可能なのでしょうか。
結論から言ってしまうと、それは不可能であるとされています。
なぜなら、DNAの半減期は521年だとされておりそれからさらにまた521年経つとその半分も消失してしまうからです。
それだけに限らず、仮にDNAを完璧な状態で冷凍保存していたとしても遡って復元できるのは680万年前までとされており、6500万年前の恐竜のDNAを復元するのは現代の科学では不可能だとされているのです。
遺伝子の問題はクリアできる?
仮にすべての問題がクリアできたとして、DNAも正確に取り出すことが出来たとしましょう。
それなら、いよいよ恐竜を復元させることが出来るのではと考える人もいると思われますが、実はまだ遺伝子の問題があるとされています。
まず、DNAと遺伝子の違いについて解説していきますが、簡単に言ってしまうとDNAはデオキシリボ核酸と言う物質であり遺伝子はそのDNA上に書かれているたんぱく質の設計図、つまりは情報とされています。
つまり、遺伝子は恐竜がどのような生き物でどのように行動するかなどの設計図ですので、1つでも間違えてしまえば恐竜とは違った生き物になってしまう可能性があるのです。
正しく復元できなければ意味がなく、それは恐竜に似た違う生き物となってしまう可能性があることから、やはり今の段階では恐竜を復元させる方法を使って元の通りの恐竜を復元するのは不可能ということになるのです。
確かに、現代に恐竜を復元させる方法があったら恐竜好きにとったらまさに夢のような世界と言えますが、現実的はまだまだ難しいというのが今の科学の限界なのではないでしょうか。