恐竜の絶滅の原因は隕石の衝突による影響だけに限らず、氷河期が訪れたことも要因と言われています。
では、もし氷河期が来なければ恐竜は絶滅することなく人間と共存することもあったのでしょうか。
氷河期が恐竜を絶滅させる原因になった?
一昔前の歴史の教科書では、恐竜の絶滅原因は氷河期の訪れと言われてきましたが、今では巨大隕石の衝突による環境変化だったと言われています。
実は、最近の研究によって隕石の衝突だけが絶滅の原因になったわけではないとされており、いくつかの事態が重なったことで絶滅せざるを得なかったのではないかと考えられています。
その絶滅原因の一つには、それまで考えられてきた氷河期の訪れも含まれているとされていますが、もし恐竜が生息していた時代に氷河期が来なかったとしたら、恐竜は絶滅することなく人間と共存する世界もあったのでしょうか。
氷河期が来なければ恐竜は絶滅しなかった?
恐竜は様々なことが要因となって結局絶滅してしまいましたが、その絶滅原因の一つである氷河期の訪れがなかったら、恐竜は生き残ることが出来たのでしょうか。
そして、人間と共存した未来もあったのかどうか気になるところです。
なぜなら、恐竜が絶滅したのは氷河期によって種を残すことが出来なかったのではないかというのも一つの絶滅原因と言われているからです。
恐竜のほとんどは卵で子供を産むとされており、中には自分で温める種類もいたようですが大型の恐竜は温めるのではなく砂に埋めてその地熱で卵を孵していたと考えられています。
そのため、氷河期が訪れたことで卵を地熱で温めて孵すことが出来なくなったせいで、結局種として滅んでしまったのではないかと考えられているのです。
また、羽毛を持っている種類もいましたが多くは爬虫類のようにウロコのような皮膚で体を覆われていたことから、やはり寒さに対応できずに滅んでしまったことが考えられます。
確かにそれを考えると、氷河期の訪れこそが恐竜絶滅の発端であるという考え方もできなくはないと言えます。
人間も存在してなかったかも?
氷河期が訪れなかったとしたら、恐竜は生き残って人間と共存するような、そんな未来もあったらどんなに素晴らしいと考えてしまう人は多いかと思われます。
確かに、ゾウやクジラなどの一般的な原生動物のように恐竜と共存することが出来たら、まさしく映画のジュラシックパークが現実になると言えます。
ただ、映画でもトラブルに見舞われたことを考えても、実は恐竜と人間の共存はそんなに簡単なものではないのではないかとも考えられるのです。
氷河期が来たことで、恐竜のように絶滅する生き物がいる一方でその環境に対応しながら生き残った生き物もいるとされています。
しかし、逆に氷河期が終わったことで氷河期の環境に対応して進化した生き物の中には、その後の環境に対応できずに絶滅している種類もいるとされています。
加えて、私たちの祖先である猿たちは、氷河期が来たことによりそれまで過ごしていた木々から降りて二足歩行で歩き出し、やがて火や武器を使い文明社会を築いていくことになったとされているのです。
何を言いたいかというと、もし氷河期が来なかったら人間の祖先となる猿が地上に降りることもなかったわけで、今の文明社会を築くこともできなかったのではないかと考えられるのです。
つまり、何かの歯車が一つ狂ってしまえば、当然その影響は別のところに出るため、今のような世界ではなくなってしまっている可能性の方が高いのではないでしょうか。
それを考えると、生き物の歴史や進化というのは必然や運命ではなく、まさに偶然が産んだ産物であると言えるのかもしれませんね。