スピノサウルスは白亜紀の北アフリカに生息していたとされている肉食恐竜です。
その名前には、どんな意味が込められているのでしょうか。
スピノサウルスってどんな恐竜?
スピノサウルスはティラノサウルスと同時期の白亜紀後期の北アフリカに生息していたとされている肉食恐竜であり、その特徴的な姿と今の恐竜ブームを築くきっかけとなった映画である「ジュラシックパーク3」で活躍したことから、少しずつ人気を博してきている恐竜でもあります。
その体格もティラノサウルスを凌ぐ15~17メートルとされており、肉食恐竜の中でも最大の大きさを誇る恐竜といっても過言ではないと言えます。
ワニのような顔を持ち、主に水中に生息していたとされ魚を捕食して暮らしていたとされています。
背中には、まるで扇子を広げたような扇形の帆を持っており、ティラノサウルスに負けず水中における肉食恐竜の中では食物連鎖のトップに君臨していたのではないかと考えられています。
スピノサウルスの名前の意味とは?
もし同じ場所に生息していたら、ティラノサウルスのライバルとなっていた可能性もあるスピノサウルスですが、その名前の意味にはどんな意味が込められているのか気になるところです。
スピノサウルスの名前の意味としてはどんなことが考えられるのかというと、サウルスはほとんどの恐竜に付けられている「トカゲ」を意味しているのは分かると思われますが、「スピノ」という名前の意味はどんな意味があるのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
スピノサウルスの「スピノ」の意味は、「棘がある」という意味が込められています。
なぜそんな名前がついたのかというのは、その姿を見れば一目瞭然と言えますが、背中の扇形の帆を支えるために骨が棘のように伸びていることから、そのような名前の意味が込められていると言われています。
スピノサウルスにはぴったり名前と言えますが、響きも良くカッコ良い名前であることから、研究者たちも良い名前がつけられたことを後で良く思ったのではないでしょうか。
スピノサウルスはどこで発見された?
スピノサウルスの生息地はチュニジアやモロッコなどとされていますが、最初にスピノサウルスの化石が発見されたのはどこだったのでしょうか。
スピノサウルスの化石は1912年に初めてエジプトのサハラ砂漠で発見され、ドイツの古生物学者がミュンヘンに標本を持っていったのですが第二次世界大戦の空襲により破壊されてしまいます。
その後もチュニジアやモロッコなどで化石は発見されていたものの、断片的であったことからスピノサウルスの存在は闇に包まれていたとされています。
それから2008年には、サハラ砂漠のケムケム地層という場所でスピノサウルスが発見されたことから、実はこの地域にスピノサウルスが生息していたのではないかと考えられ研究者たちが来剃って発掘をしたところ、頭骨や脊椎骨、足や骨盤など次々に発見されます。
そのことから、実はスピノサウルスはアフリカ大陸の北部に生息していたのではないかと考えられるようになったとされています。