恐竜は鳥の子孫だと言われていますが、主な違いとしてはどのようなことが考えられるのかご存知でしょうか。
また、共通点としてはどんなことがあるのかについても解説していきます。
恐竜と鳥の違いとは?
太古の昔に生き物の頂点に君臨していた恐竜は、実は鳥の祖先とされています。
では、実際のところ恐竜と鳥にはどのような違いがあるのか気になるところですが、違いとしてはいくつかのことが考えられます。
違いの一つとして考えられるのは、歩き方です。
恐竜は2足歩行あるいは直立歩行で歩いたり走ったりしていますが、鳥の場合は羽が発達している種類ほど羽をばたつかせて移動したり、ちょんちょんと一歩ずつ飛んで種類もいて、そもそも歩くことを想定していない種類も少なくありません。
また、恐竜は鳥と違って飛べなかったというのも違いの一つではないかと思われます。
翼竜がいるのではと思われる人もいるかもしれませんが、実際には翼竜は恐竜の定義に当てはまらないことから恐竜ではなく爬虫類とされています。
ティラノサウルスやトリケラトプスと言った恐竜たちは飛ぶことが出来なかったため鳥との違いを考えると一目瞭然なのではないでしょうか。
ただ、鳥の中でもダチョウやヒクイドリのように飛べない種類のタイプは恐竜と似ている歩き方や走り方をしているのかもしれません。
その他の違いとしては、どちらかと言うと見た目が爬虫類に近いとされているのも違いの一つではないかと考えられます。
共通点は以外に多い!
今度は共通点について解説していきます。
実は、恐竜があらゆる進化を経て最終形態となったのが今現在生息している鳥であるため、厳密に言うと恐竜と鳥との違いはほとんどなくあるのは共通点ばかりとも言えます。
まず、1つとしては羽毛です。
一昔前までは恐竜には羽毛がないと考えられており爬虫類のようにウロコのような皮膚をしていたと考えられています。
しかし恐竜の研究が進む中で、最近ではあのティラノサウルスでさえ羽毛を生やしていたのではないかと言われており、中国で発見されている恐竜の多くには羽毛があると言われています。
加えて、骨格はほぼ同じと言ってよいくらい恐竜と鳥の骨格には共通点があると言えます。
首や手首、胸の構造、恥骨などはすべて恐竜と鳥と同じ形をしており、大きな共通点と言えるのです。
それ以外の共通点は?
その他に恐竜と鳥の共通点があるのかというと、最大の共通点は気嚢という器官をもっていることです。
人間には体に酸素を送って二酸化炭素を吐き出すシステムとして肺がありますが、鳥には肺が存在しないとされています。
その人間にとっての肺の役割をするのが気嚢という器官であり、ポンプの役目をして効率よく体に酸素を取り込むことが出来るとされているのです。
実は、この気嚢は獣脚類などの一部の恐竜たちも持っていたとされており、今現在よりも二酸化炭素濃度が高かった恐竜時代を生きていく上で効率よく呼吸をするのに適していたと言われています。
このように、恐竜と鳥は違いよりも共通点の方が多いことから、鳥は恐竜の子孫なのではないかと言われているのです。