恐竜は種類によって様々な形や姿をしていますが、その中でも口の横に膜のようなものがついているものがいます。
その口の横の膜の正体は何なのか、その役割について解説いたします。
恐竜の口の横の膜の正体は?
現在の恐竜図鑑を開くと、一昔前までなら考えられなかった皮膚の色や羽毛がついているなど、恐竜の復元図もも複雑になっているものが多いとされています。
子供の頃、恐竜図鑑に夢中になっていた少年が大人になって子供の恐竜図鑑を見た時、その恐竜の姿を見て「こんなのもいるのか!」と子どもそっちのけで夢中になってしまった人もいるのではないでしょうか。
確かに、最近の恐竜図鑑には今まで見たことがないような恐竜も少なくないとされています。
特に、恐竜の口の横に膜のようなものが描かれていることがありますが、その膜とはどのようなものなのでしょうか。
恐竜の口の横の膜の役割とは
恐竜の口の横に、膜ようなものがついている絵が描かれていることがありますが実際には何なのか気になるところです。
恐竜の口の横に描かれている、膜のようなものは口を閉じるための筋肉を隠すための膜であるとされています。
ティラノサウルスなどの口が大きい肉食恐竜は、あれだけ大きいのですから閉じるときにはそれ相当の力が必要となり口を閉じるだけの筋肉も大きいことが考えられます。
その筋肉がむき出しではなく、その組織を膜で覆うようにしているので口の横に膜のようなものができているのではないでしょうか。
ちなみに、口を閉じる筋肉と開ける筋肉は別な筋肉であり、肉食恐竜を始めワニなどの口が大きい生き物ほど口を開けるよりも閉じる方が苦手な生き物が多いとされています。
なぜついていることが分かるのか
例外で羽毛などが残っている場合もありますが、恐竜の化石として残るのは基本的に骨などの組織のみであり、筋肉などの組織は消滅してしまうことが多いとされています。
それなのに、なぜ恐竜の口の横にそのような膜が残っていることが分かるのでしょうか。
その理由としては様々なことが考えられますが、恐竜の復元図は今現在生息する爬虫類や鳥類などを参考にして描かれていることが関係しています。
今現在生息しているトカゲなどの爬虫類を見ても分かると思われますが、同じように口の横に膜のようなものがついているはずです。
鳥類の中でもダチョウやヒクイドリなどの比較的恐竜に近いフォルムをしている生き物も同じように口の横に筋肉を隠す膜があるとされていることから、これらの生き物を参考に恐竜の復元図を作っているため、恐竜の復元図も同じように口の横に膜のようなものがついていることが考えられます。
そうは言っても、実際に本当に恐竜の口の横に膜のようなものがあったのかは、あくまで想像ですので定かではありません。
そのため、もしかしたらそのような膜は存在しないのかもしれませんがそれは本物に会ってみないことには最後までわからないと言えるのではないでしょうか。