恐竜と魚竜、翼竜の違いとは?

恐竜と一口に言っても実はその分類は細かく分けられるとされています。

その中でも、実は魚竜や翼竜が恐竜の分類に入らないことを知っている人はどれくらいいるでしょうか。

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魚竜と翼竜は恐竜の部類に入らない理由

恐竜と言うと、ティラノサウルスやトリケラトプスなどのオーソドックスな恐竜以外に海の中に棲むプレシオサウルスや空を飛ぶプテラノドンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

余り恐竜に詳しくない人にとっては、魚竜も翼竜も恐竜だと思っている人がほとんどではないかと思われますが、実は魚竜も翼竜も恐竜ではないとされています。

なぜ、魚竜と翼竜が恐竜ではないかと言うと、恐竜の定義に当てはまらないとされているからです。

一般的に恐竜と言うのは、「2足歩行、もしくは直立歩行ができる骨格をした大型爬虫類」を指す言葉であり、魚竜と翼竜はそれから除外されてしまうことが大きな理由です。

その他にも、恐竜の場合乾燥した堅い殻の卵を産む、陸上に棲むなどの定義があるとされており、それに当てはまらない場合には恐竜とは分類されず大型爬虫類と分類されてしまうことになるのです。

恐竜と魚竜の違いとは

では、今度は恐竜と魚竜の違いについて解説していきます。

魚竜とはイクチオサウルスに代表される、イルカのような形をした海に棲む大型爬虫類です。

同じような仲間として首長竜もいますが、首長竜とはまた別の系統の進化を進んでいるとされています。

恐竜と魚竜の違いとして考えられるのは、やはりその姿もさることながら魚竜は地上で2足歩行に適している骨格をしていないことが大きな違いと言えます。

それ以外に考えられることとしては呼吸法です。

恐竜の場合、その子孫である鳥類と同じく肺の代わりに気嚢という独自の器官を持っており、それが体内に酸素を送るポンプの役目をしているのですが、肺で呼吸をするよりも効率よく酸素を体内に送ることが出来るシステムだとされています。

一方、魚竜の場合魚と同じくえら呼吸、もしくは肺呼吸だと思われるのですが、恐竜のように気嚢を持っていたわけではないとされています。

恐竜が巨大化した一因として、気嚢による呼吸で酸素をより多く取り込むことが出来たからという理由が考えられますが、魚竜の場合は海の中で自分の体の重さに左右されることがなく、また食料が豊富にあったことが巨大化の理由として考えられるため、そこにも違いがあると言えるでしょう。

恐竜と翼竜の違いについて

恐竜と翼竜の違いとしてはどんなことが考えられるのか気になるところです。

実際、恐竜と翼竜は近縁関係にあることは間違いがないのですが、恐竜の中には羽や翼を持ち空を飛ぶようなタイプはいません。

一部の恐竜は羽毛を持った種類もいるとされていますが、やはり恐竜と翼竜とでは違いがあるとされています。

特に違う点としては、恐竜が2足歩行だったのに対し翼竜は4足歩行であまり歩くのが得意ではなかったという点です。

翼竜は羽が大きく空の上では王者だったかもしれませんが、地上に降りてしまうとたちまち動作が危うくなりちょこちょことしか動けなかったとされています。

一昔前までは、翼竜の子孫が鳥ではないかと思われていましたが、翼竜はまた違う進化をしつつ巨大隕石の衝突で大型恐竜と共に絶滅していったことが考えられます。

また、骨格や特別な器官を持つ点などから翼竜よりも鳥類の方が恐竜に近く、鳥類が恐竜の子孫だというのも納得できるのではないでしょうか。

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