今から約6500万年前に存在していた恐竜の研究は日々進み、様々なことが分かってきています。
ところで、恐竜とドラゴンの違いとはどんなことが考えられるのかご存知でしょうか。
そもそも恐竜の定義とは?
恐竜とドラゴンの違いを解説するにあたって、まずはそれぞれの特徴ついて考えていく必要があります。
まず、恐竜と定義としてはどんなものなのかというと、「2足歩行」で「乾燥に強い卵を産む」というのが大まかな定義とされています。
トリケラトプスやステゴザウルスなどの大型草食類の場合には4足歩行の種類もいますが、それは体重が重くなりすぎたせいで自然と4足歩行となったとされており、そこまで大型になる前は2足歩行であったという説があるとされています。
その証拠として、初期の角竜であるプシッタコサウルスは2足歩行だったようです。
それから推測すると、プテラノドンなどの翼竜や首長竜、モササウルスなどの大型魚竜は恐竜の定義から外れることになり、逆にハトやスズメなどの鳥類が恐竜に分類されることになるのです。
西洋ドラゴンと東洋の龍の違い
では、今度はドラゴンについて解説していきます。
ドラゴンと一口に言っても西洋にいるタイプとアジア圏にいるタイプとではだいぶ様変わりしますので、それぞれ解説していきます。
まず、西洋のドラゴンは4足歩行で翼を持ち、その姿は恐竜やトカゲなどの爬虫類によく似ています。
特に西洋のドラゴンは悪魔の使いとされていることから羽が生えており、語源としてはギリシャ語で大蛇やワニ、巨大魚を意味する「ドラゴーン」から来ているとされています。
また、悪の象徴とされ忌まわしきもの、あるいは邪悪な生き物であるイメージが強くテレビゲームなどのラスボスとして登場することも多いようです。
一方、中国などのアジア圏に代表される竜は「龍」と表記されることもありますが、鳳凰や亀、麒麟などと同じく聖霊獣と崇められる存在であることが多いとされています。
中国の皇帝たちは龍の化身だとされており、亡くなると龍に乗って天国へ旅立っていくと言われています。
また、蛇は1000年修行すると龍になるという説もあるとされています。
恐竜とドラゴンの決定的な違いは?
恐竜とドラゴンを比較してみますと、様々な違いがあることは理解できたと思われますが、その中でも決定的な違いとしてはどんなことなのかわかるでしょうか。
それは意外に簡単な答えなのですが、どんな違いだと思われるでしょうか。
決定的な違いとは、恐竜は実在した生物であるのに対し、ドラゴンは空想上の生き物であることです。
確かに、中国の竜などは崇拝の対象であることから実存しそうな気がしますが、ドラゴンに関しては宗教から考えると存在しそうですがあくまで空想上の生き物であり、実在はしない存在です。
一方で恐竜は化石などでも生きていた証拠が残っていることから、人間が誕生するはるか以前から存在してこの世に生きていたことを考えると、非常にワクワクする存在と言えるのではないでしょうか。