あれだけ大きなサイズの恐竜がなぜ地球上でトップとして君臨することが出来たかというのは大きな謎に包まれています。
特に、恐竜と重力の謎についてはまだ解明されていないことが多いのをご存知でしょうか。
体重の2乗3乗問題とは?
恐竜の種類によっても異なりますが、大きいものではそれこそ何十メートルにも及ぶ巨体を誇る恐竜も少なくなかったとされている恐竜時代で、なぜ恐竜たちが地上の覇者として君臨できたのかというのは、今でも謎に包まれていると言われています。
なぜなら、体の大きさが大きければ大きいほどその体重は2~3乗に膨れ上がるとされておりその分その体重にかかる重力も増大することが考えられるからです。
加えて、体重やそれにかかる重力が増えたところで、それに対する筋力が増えるというわけではないことから、本来であれば恐竜たちは地上において自分の体を支えること自体が難しいことになるのです。
それでも、人間よりも長きにわたって地球上に君臨することが出来たのには、どんな謎が隠されているのでしょうか。
恐竜時代は今よりも重力が低かった?
体重が重ければ重いほど、それだけ重力も比例して重くのしかかってくることになるのですが、なぜ恐竜たちはそんな巨体であっても地球上で生き延びることが出来たのでしょうか。
それは、重力における謎の一つして仮説が立てられていることなのですが、恐竜時代の重力は今よりもはるかに低かったのではないかということが考えられているのです。
仮説としては今の地球よりも20%も低かったのではないかと考えられており、もしこれが本当であればあれだけの巨体を誇る恐竜でも地球上に普通に生息することは可能だと言えます。
もちろんあくまで仮説ですので、実際のところはどうだったのか何とも言えませんが、もし本当に重力が今の地球よりも低かったのだとしたら、恐竜が地上に君臨できた大きな理由になると言えるでしょう。
今の地球上では恐竜は生きられない?
もし、本当に恐竜時代の重力が今よりも低かったと仮定すると、今現在の地球では恐竜は生きられないことになると言われています。
今現在の地球の重力で耐えられる体重の限界値は9.44トンとされており、それ以上の体重では重力に耐え切れず立つことさえできないかもしれないのです。
実は、恐竜が絶滅した原因は隕石の衝突による影響や環境変化、火山噴火など様々なことが要因となっていると考えられていますが、重力に関する謎もまた恐竜絶滅の一因なのではないかと考えられています。
何らかの理由によって、地球上の重力が重くなりそれによって恐竜が立つことが出来なくなって餓死したのではないかという仮説もあるのです。
この先恐竜に関する重力の研究が進めば、恐竜と重力に関する謎が解ける日もそう遠くないことなのかもしれません。