恐竜が生息していた中生代の酸素濃度について

恐竜が生息していた中生代は酸素濃度が非常に変化していた時期でもあるとされています。

中生代はどんな酸素濃度だったのか、そんな酸素濃度の中でも恐竜は生き延びることが出来たのはなぜなのかでしょうか。

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中生代とはどんな時代?

約2億年近くこの地球上で繁栄していた恐竜ですが、その恐竜が生息していた時代のことを中生代と呼びます。

この中生代はどんな時代だったのかご存知でしょうか。

中生代とは、厳密に言うと三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の3つの時代に分類され、この時代はまさに恐竜が繁栄した時代のことを指します。

地球が誕生して生き物が地上に生息するようになってから何度か、大量絶滅があったとされているのですが、その三畳紀末と白亜紀末には生き物の大量絶滅が起こり、白亜紀末の時に多くの巨大恐竜たちは絶滅したとされています。

また、中生代は酸素濃度がそれ以前に時代よりも急激に低下し、その影響が生き物の多くにも様々な変化をもたらしたとされているのです。

中生代の酸素濃度について

では、中生代の酸素濃度はどのくらいだったのか気になるところです。

恐竜が誕生する以前の時代であるペルム紀は、地上の酸素濃度が非常に高かったとされておりそのおかげで今では考えられないくらい大きい巨大昆虫が繁栄していた時代でもありました。

酸素というと、生きていく上で欠かせないものと思われがちですが実はあまりにその量が多すぎてしまうと毒性が強くなるとされており、人間が今以上に酸素濃度の高い状態で暮らしていくとなると痙攣や呼吸困難などの症状に襲われると言われています。

当然、生き物にとって酸素濃度が高いことは毒となっていたのですが、その時代に生息していた昆虫を始めとする生き物たちは、体を巨大化させることで体内の酸素濃度を下げるように進化したと言われています。

しかし、中生代になるとそれまで30%以上もあった酸素濃度が急激に低下して10%にまで落ちてしまったと言われており、その後ジュラ紀までの1億年もの間は酸素濃度が低い状態が続いたとされています。

そのように酸素濃度が落ち込んだ状態で、果たして恐竜たちは生き延びることが出来たのでしょうか。

なぜ中生代の酸素濃度でも恐竜は繁栄できたのか

二酸化炭素が多く酸素濃度が低い状態では、普通の人間であれば呼吸が苦しくて生きていくことさえままならないように感じますが、恐竜はどうだったのか気になるところです。

実は、恐竜は酸素濃度が比較的低い状態でも問題なく生き延びることが出来たとされています。

なぜなのかというその理由は、恐竜には鳥類と同じ気嚢を持っていた可能性が高いからです。

気嚢は、哺乳類にはない特別な臓器であり鳥類などの呼吸器官とされているのですが、この気嚢は非常に呼吸効率が良いとされているため酸素濃度が低い状態でも問題なく過ごすことが出来るとされています。

そのため、鳥類と同じく気嚢を持ち合わせていたからこそ恐竜は酸素濃度が低い中生代でも生き延びることはもちろん、巨大化して繁栄に至るまで過ごすことが出来たのではないかと考えられているのです。

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