恐竜はなぜ羽をもつように進化したのか

恐竜といえば、最近では羽毛を持つ恐竜がいたことは当たり前の定説となってきています。

では、なぜ恐竜は羽を持つように進化したのかその理由について解説していきます。

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その1:寒さを凌ぐため

一昔前の恐竜の復元図では、羽を持つ恐竜なんて有り得ないとされていましたが、中国で様々な羽毛を持つ恐竜の発見が相次いだことから、恐竜が羽を持っておりその子孫が鳥類だということも決定づけられたと言えます。

では、そもそも恐竜たちはなぜ羽をもつように進化していったのでしょうか。

まず考えられるのは、寒さを凌ぐためではないかと考えられています。

小型の恐竜ほど羽毛を持っていることから、小さい体でも十分に体温を維持できるようにするために羽を持つように進化していったのではないでしょうか。

実は、恐竜は温暖な気候にしか生息していなかったと考えられていますが、実はそんなことはなく南極などの寒い地域にも生息していたとされています。

寒い地域に生息していた恐竜の多くは羽毛を持っていた種類が多かったことから、これは明らかに寒さを凌ぐために羽毛を持つようになったのは明らかと言えるのではないでしょうか。

その2:威嚇や性的アピール

では、その他に考えられる恐竜が羽を持つように進化していった理由としてはどんなことが考えられるのでしょうか。

恐竜の種類の中には飛行するものもいたとされていますが、すべての恐竜飛行するためだけに羽を持つように進化したわけではないということです。

では、どんな目的のために羽を持つようになっていったのかというと、威嚇や性的アピールが目的だったのではないかと思われます。

南米などの地域に行くと、色鮮やかな羽をもつ鳥類たちが多く生息していることがありますが、鮮やかであったり雄々しく長い羽などを持つことで自分が生殖に有利な存在であることをアピールしていたのではないでしょうか。

また、メスや縄張り争いのために大きく目立つ羽をもって同じ種類の恐竜たちやその他の種類の恐竜たちを威嚇するために、羽をもつように進化していった可能性も考えられるでしょう。

その3:生活圏を広げるため

前述したように、羽を持つ恐竜の多くが実際に空を飛ぶために羽を持つように進化していったわけではないとされています。

実際に、今現在恐竜の子孫となる鳥類の中にもダチョウやペンギンなど飛べない鳥もいるように、羽毛を持っているからと言って必ずしも飛べたというわけではないと考えられます。

その一方で、地上だけではなくより生活圏を広げ食料を確保する事を考えた恐竜もいるはずです。

もちろん、羽を生やしたいからと言って急に生やせるわけでもないので、寒さを凌ぐなどの理由でウロコから変化させて羽となった時に、それが風に乗ると浮遊することを知った恐竜たちは、地面だけに限らず木々から木々へと滑空することで、大型の肉食恐竜に襲われるリスクを減らし、更に自分たちの食糧確保に役立てていくようにしたのではないでしょうか。

やがて、その進化は今現在生息している鳥類たちへと受け継がれ、今日では鳥類が羽を持っていることが当たり前の事実となっているのでしょう。

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