恐竜には様々な姿形をしている種類がいるとされています。
その中でも、首が長い種類はなぜそこまで長くなっていったのでしょうか。
恐竜で首が長い種類といえば?
恐竜の姿形はその時代によって特徴的であることが多いですが、中でも首の長い恐竜はどの時代においてもほとんど生息していたとされています。
では、首が長い種類の恐竜としてはどんな種類がいるのか気になるところです。
そこで、時代ごとにどんな首が長い種類の恐竜がいたのか解説していきます。
恐竜は三畳紀頃に誕生したとされており、その時代の首の長い恐竜としてはプラテオサウルスなどが挙げられますが、この時代はそこまで首の長さも長くないとされているようです。
ジュラ紀を代表する首が長い恐竜の種類としてはアパトサウルスが挙げられます。
白亜紀には、ディプロドクスやニジェールサウルス、アルゼンチノサウルスなど首が長い恐竜が最も多い時代であり、白亜紀はまさに竜脚類の天下だったのかもしれません。
なぜそこまで長い状態になったのか?
首が長い恐竜はそれぞれ至る時代にいたとされていますが、なぜそこまで首が長い状態となったのでしょうか。
もちろん、首が長いことが生き延びる上でのメリットがあったことが大きな理由の一つと言えるでしょう。
また、植物たちも恐竜たちに食べられることから逃げるために少しずつ背を伸ばして、高い位置に葉を実らせたことも関係しているのではないかと考えられます。
ただ、実際に植物が高い位置に茂るようになったからそれに合わせて恐竜たちも首を長くしたのではないかという説は今では矛盾していると考えられているようです。
あまりに首が長いということはそれだけ心臓に負担がかかることであり、高い位置に首を上げることで血圧を維持する上でも負担が増えてしまうことになりますので、首が長い状態が決して良い事だったとは限らないとされているのです。
では、何のために首がが長くなったのかという理由としては、実はまだはっきりしたことが分かってないとされているようです。
実は長くなったことで辛いこともあった?
恐竜の首が長いことが、食料をたくさん摂取するために役立っていないのだとしたら、生存競争を行う上で決して有利ではなかったのは一目瞭然とも言えるかもしれません。
実際に、首が長いことで様々な苦労もあったとされています。
小型の恐竜ならそこまで問題ないのですが、白亜紀の首が長い恐竜のほとんどは何十メートルにもなる巨体を誇っていました。
それなのに、それらの恐竜たちは自分の方より上で首を持ち上げることが出来なかったとされています。
復元図では、首を90度の角度まで上げているように描かれていることもありますが、多くの場合は首を肩より低い位置に維持することで精いっぱいなのではないかと考えられているのです。
一部の爬虫類は、成長が止まることなく継続して死ぬまで成長し続けるものもいるとされていますが、祖先と子孫の関係ではなくても恐竜たちも同じだったのではないでしょうか。
首が長い恐竜たちは自分の意思で首を長くしようと進化したのではなく、ただ首が長くなってしまうのを止めることもできず、体が巨体化していくことも止める術がない状態で生きながらえてしまったのかもしれません。
それを考えると、恐竜の首が長くなった意味もますます深い謎に包まれていることが分かると言えるでしょう。