恐竜は人類が誕生するはるか6500万年前に巨大隕石の衝突によって絶滅したと言われていますが、一方でその説は嘘ではないかと言われています。
実際に、恐竜が隕石の衝突で絶滅したというのは嘘なのか本当なのかどちらなのでしょうか。
恐竜の絶滅原因は隕石の衝突というのは嘘?
恐竜は人間が誕生する前にすでに絶滅したと言われており、その大きな原因は巨大隕石の衝突による環境変化だったと言われています。
その隕石の衝突が起こるまでは恐竜たちは何の変化もなく幸せに暮らしていたのに、その隕石の衝突が起こったことにより急激な変化に対応できず絶滅していったと考えられています。
実は、この学説が一部では嘘なのではないかとも言われているのです。
確かに、隕石の衝突は恐竜たちにダメージを与える結果になったかもしれませんが、たった一度の衝突でほぼすべての恐竜が死に絶えてしまうことはないのではとも考えられているのです。
では、どんな原因が恐竜たちの直接の絶滅原因となったのでしょうか。
恐竜たちの絶滅原因は実はこれだった?
恐竜が絶滅した原因が隕石の衝突である証拠として、メキシコのユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーターの発見があります。
とそのクレーターが「KT境界」と言われる恐竜が絶滅した時期と同時期であることが推定できたことから、恐竜の直接の絶滅原因は隕石の衝突だと考えられてきました。
しかし、どんなに巨大だったとしてもあくまで衝突は一回限りであり、ほとんどの生き物が絶滅してしまうような衝撃ではなかったのではないかとある一部の古生物学者が唱えたとされています。
実は、その隕石の衝突の証拠であるチクシュルーブ・クレーターが発掘された頃と同時期位に、恐竜が絶滅した6600万年前に活発な火山活動があった証拠がインドで見つかったとされています。
その研究の結果、隕石の衝突は一回だけでしたが、火山活動は約25万年も続いたとされており、それから推測すると隕石が衝突する前にすでに恐竜たちは火山活動の活発化により既に死に絶えていたのではないかと考えられたのです。
その他の絶滅原因とは?
恐竜の絶滅原因が隕石の衝突というのは嘘だという裏付けとして、もう一つ考えられる原因があるとされています。
恐竜は隕石衝突による急激な環境変化の影響を受ける前に、すでに種として滅びる運命にあったのではないかとも言われています。
その理由としては、恐竜が絶滅する以前に何度か起こっている大量絶滅です。
恐竜の誕生よりも前、そして絶滅以前にも大量絶滅は何度か起こっており、その回数は恐竜の絶滅期においてすでに5回目とも言われています。
恐竜の絶滅以前に起こった大量絶滅期には、さらに多くの生き物の種が絶滅したとされているのですが、その後もまた恐竜を始めとする新たな種が誕生したことで地球上は繁栄していきます。
ただ、恐竜の絶滅期の際には、新たな種の誕生が恐竜の絶滅の早さに追いつかなかったことで、本当に大量に死滅していったのではないかと考えられたのではないでしょうか。
恐竜の絶滅原因に本当は別な原因が考えられたとしても、「隕石の衝突」と決めつけてしまうことはあまりに簡素な答えですが、多くの人が明確な答えを望んでいるからこそ、今現代では恐竜の絶滅原因はやはり隕石の衝突説が有力だと考えられています。
しかし、この先研究が進むことによって恐竜の絶滅原因は隕石の衝突説が嘘だったかもしれないという事実に辿りにつくこともあるのかもしれません。