脳の大きさと知能の発達は実はそこまで関係ないと言われているところもあります。
恐竜の中には、脳を2つ持っていたとされている種類がいるのですが、その恐竜の種類と大きさはどれくらいだったのでしょうか。
目次
脳を2つ持っていた恐竜の種類は?
恐竜には様々な種類がいますが、その中でも脳を2つ持っていた恐竜がいることをご存知でしょうか。
脳を2つ持っていた恐竜はステゴサウルスと言われています。
ただ、本当に体に脳を2つ持っていたのかというと少し話が異なり、脳ではなく神経の塊のような部分があったのではないかと考えられているのです。
その第二の脳と言われる部分はどこにあったのかというと、腰にあったとされています。
頭の脳の部分に存在する本来の脳は、視覚や聴覚、食欲や前足の動きなどに関与しており、腰のあたりにあった脳の言われる神経の塊は主に下半身を動かす役割をつかさどっていたのではないかと考えられています。
実は、2つ目の脳であると言われている部分も、実は脳ではなく結局は脊髄をコントロールする器官であることが分かり、実際にはいわゆる脳とは違うということがその後の研究で分かったとされています。
大きさはどれくらい?
では、脳を2つ持っていたステゴサウルスの実際の脳の大きさはどのくらいだったのでしょうか。
ステゴサウルスの脳の大きさといえば、小さいことで有名とされていますが、体重が2トンあるのに対し、その大きさは28g程度だったと言われています。
28g程度と言うと、その大きさはクルミ大くらいの大きさだったとされているようです。
そう考えると、非常に小さいことが考えられますが、ステゴサウルスには脳が2つあったのでその大きさでも特に問題はなかったのかもしれません。
そうはいっても、恐竜時代の恐竜の脳の重さはステゴサウルスに限らずその他の恐竜にとっても同じだったようであり、体重が10トンあったとされているディプロドクスの脳も50gと非常に少なかったことが考えられます。
知能は発達していたのか
2つの脳を持っていたと考えられているステゴサウルスですから、実は非常に頭が良かったのではないかと思われる人もいることかもしれません。
ただ、多くの人が持つステゴサウルスのイメージは、鈍感でそれ程知能が発達していない、というイメージが強いのではないかと思われます。
しっぽを踏まれても、それに気づくのに非常に時間がかかったなどのエピソードもあるようなので、やはりそれ程知能は高くなかったのではないと思う人がほとんどではないでしょうか。
確かに、2つの脳があると言っても結局脳ではなく脊髄をコントロールする器官だったことから、ステゴサウルスがトロオドンやヴェロキラプトルのように知能が発達していたと考えるのはあまりにも難しいと言えるのではないでしょうか。