ティラノサウルスと並んで人気が高い肉食恐竜として、アロサウルスがいます。
アロサウルスは生存していた頃、どんな生活を送っていたのか、生息地はどこなのかについて解説します。
アロサウルスはどんな生活を送っていたのか
アロサウルスは、実はティラノサウルスと同じくらい古くから知られている恐竜だとされており、ティラノサウルスに埋もれてその存在を忘れてしまっている人もいるかもしれませんが、ジュラ紀の後期では食物連鎖の頂点に立っていたであろう肉食恐竜だったのではないかと考えられています。
では、アロサウルスはどんな生活を送っていたのか気になるところです。
アロサウルスの化石の多くにはおびただしい数の傷が残っていることから、凶暴で獰猛な性格だったのではないかと考えられていますが、普段は群れで生活しており、集団で狩りをしていた可能性が考えられます。
群れで生活していたということは、当然幼体のアロサウルスもいたことになりますので普通に子育てをしていたのではないかと思われます。
恐竜が子育てをするなんて意外かもしれませんが、恐竜の子孫である鳥類は当然子育てをする種類が多いですし、爬虫類の中にも子育てをする種類がいますので、アロサウルスだって子育てをしている生活だったとしても何ら不思議はないのではないでしょうか。
アロサウルスの狩りは一族総出?
アロサウルスと同じ時代に生息していた草食恐竜といえば、ディプロドクスやアパトサウルス、ブラキオサウルスなど巨大な体を誇る草食恐竜だったとされており、アロサウルスはもちろんそれらの草食恐竜たちを襲って捕食していたとことが考えられます。
しかし、アロサウルスの体格は大きいものでもせいぜい12メートルほどで、何十メートルにも及ぶ巨体を持っていたディプロドクスやアパトサウルスには当然一体では太刀打ちできません。
そのため、アロサウルスは家族あるいは一族総出で狩りをしていたのではないかと考えられているのです。
アメリカのユタ州のエメリー郡にあるクリーヴ・ランドロイド発掘場では、47体ものアロサウルスの化石が見つかったとされており、集団で生活していたのはもちろん、もしかしたら狩りも集団で行っていた可能性があると言えます。
確かに、一体であの巨大な草食恐竜を相手にするのは無謀と言えますが、47匹で行けば何とかなるような気がしないでしょうか。
アロサウルスの生息地について
アロサウルスはジュラ紀後期のアメリカに生息していたとされていますが、アメリカはアメリカでもどこの地域が生息地だったのかご存知でしょうか。
もちろん、私たち現代人は恐竜と同じ時間を過ごしているわけではないためあくまで生息地も推測になりますが、発見されたアロサウルスの化石から生息地が分かってきたとされています。
アロサウルスは、南北アメリカをはじめアジアやアフリカ、ヨーロッパなど世界各地に生息地を持っており、これは恐竜時代大陸が地続きであったことの証とも言えるのかもしれません。
特に、前述したアメリカのユタ州で47体ものアロサウルスの化石が発見されたことから、1988年以降にはユタ州の指定の化石とされ今現在でも幼体から成体はもちろん、様々な個体の標本が存在しており、世界的にもあるサウルスを研究する上での大切な材料として役立っていると言われています。