恐竜の姿勢が一昔前と変わった理由とは

一昔前の恐竜図鑑と比べてみると明らかに恐竜の姿勢は異なっています。

なぜ、恐竜の姿勢は以前と変わった姿で描かれるようになったのでしょうか。

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昔の姿勢は「ゴジラ型」

恐竜好きなお父さんやお母さんなら、子供の頃に慣れ親しんだ恐竜図鑑を一冊は大切に持っている人も多いと思われます。

しかし、今の恐竜図鑑と一昔前の恐竜図鑑とでは、その様子が明らかに異なっていることはご存知でしょうか。

40代から50代くらいのお父さんやお母さんが見ていた図鑑の恐竜たちの姿勢は、いわゆる「ゴジラ型」と言われる姿勢が一般的だったとされています。

ゴジラ型とはどんな姿勢なのかというと、体を垂直にしてしっぽを地面につけて、まっすぐと直立している姿勢になります。

なぜこんな姿勢になってしまったのかというと、最初にティラノサウルスの名付け親となった古生物学者のヘンリー・オズボーンという人が、最初の復元図をカンガルーが立ったような姿勢で描いたことから、他の恐竜の多くもそのような姿勢で立っているのではないかと考えられゴジラ型で立っていることが常識となったとされているのです。

今は前傾姿勢

では、今の恐竜はどんな姿勢で描かれることが多いのでしょうか。

それも、今の子供たちが読む新しい図鑑を見れば一目瞭然と言えますが、ティラノサウルスを始めとする多くの肉食恐竜たちはほとんどが前傾姿勢をしています。

一昔前のゴジラ型を考えると、明らかにその様子に違いがあることは明らかと言えます。

ゴジラ型は私たち日本人には馴染み深い姿勢とも言えますが、生体学力的見地から考えるとやはりこの姿勢はおかしいのではと唱える研究者たちがいたことで、ティラノサウルスの復元図は改められた可能性があると言えます。

確かに、しっぽだけでは体を支えることは難しく、だからといって地面につけていたというのは少し考えにくいとして、今では前傾姿勢で描かれることが一般的となってきているのです。

今ではほとんどの恐竜図鑑において前傾姿勢で描かれているため、昔のようなゴジラ型のティラノサウルスの復元図を見ることが出来るのは非常に珍しい事と言えるでしょう。

なぜ恐竜の姿勢は変わったのか?その理由とは

なぜ、そのように恐竜の姿勢は一昔前と比べて変わっていったのかその理由が気になっている人も多いのではないでしょうか。

恐竜の姿勢が変わった理由としては、恐竜に関する研究や技術が以前に比べて進歩したことが大きな理由でないかと考えられます。

様々な研究や技術によって恐竜の化石から筋肉量などが産出することが出来るようになり、CGでその様子を再現することも可能になったことが理由と言えるでしょう。

また、もう一つの理由としては、もししっぽを引きずって移動していたのであれば足跡の化石が見つかった際に同じくしっぽを引きずった後の化石もみられるはずですが、足跡の化石と共にそのような化石がなかったことから、やはりしっぽを引きずっていたのではなく前傾姿勢で移動していたのではないかと考えられるようになったと言われています。

このように、一昔前では多くの謎に包まれていたことでも、研究や技術が進歩することで少しずつ分かってくることも増えてくるのですね。

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