あの黒光りした姿を家の中で見つけると恐怖にかられる存在のゴキブリですが、恐竜時代にも存在していたことをご存知でしょうか。
実は、恐竜時代に生息していたゴキブリの大きさは信じられないくらいの大きさだったとされているのです。
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生きた化石、ゴキブリ
見かけると多くの人が嫌悪感を抱く生き物の一つにゴキブリがいますが、実はゴキブリは恐竜とともに時代を生きてきた、生きた化石であると言われています。
その誕生ははるか昔、3億4000年前とされており、その頃からほとんど姿を変えることなく生存してきたとされています。
正確に言うと、3億5900年前から2億9900慢年前の石炭紀にはすでに我が物顔で地上に生息しており、人間はもちろん、恐竜が誕生する1億5000万年前からすでに活躍していたのです。
あるニューヨークの生物学者は、「ゴキブリは3日やるとやめられない」と語っており、どこにでも住み着くことが出来自己防衛することも明るい色になって目立とうとする欲もないゴキブリになれたらどんなに良いかと語っているそうです。
人間が誕生するはるか大昔に存在していたことを考えると、なぜ彼らがあそこまで生命力が強いのかわかるような気がするのではないでしょうか。
恐竜時代のゴキブリの大きさは?
では、恐竜時代のゴキブリはどのくらいの大きさだったのか気になるところです。
化石からその大きさを測るのは実は難しいことなのですが、実際にその当時のゴキブリがどの程度の大きさだったのかというと、大きいものでは体長50センチになるものもいたとされています。
ただ、ゴキブリだけに限らずその時代の昆虫たちは巨大化しており、メガネウラと呼ばれるトンボに至っては70センチ、今でさえ小さなノミも2.5センチだったとされていますのでゴキブリの大きさだけがそこまで大きかったというわけではないようです。
もし現代にその大きさのゴキブリがいたら、もう少し嫌悪感もなくなっていたのかあるいは世界3大奇虫のように気味悪がられていたのか気になる人もいるのではないでしょうか。
なぜそこまで大きくなったのか
マダガスカルなどの地域では、50センチまでにはいかないにしても日本のゴキブリよりもさらに大きいゴキブリが存在していると言われていますが、恐竜時代前のゴキブリたちはなぜそこまで大きくなってしまったのでしょうか。
その理由として考えられるのが、酸素濃度です。
ゴキブリの誕生時代というのは、その後の恐竜が活躍する時代よりもさらに酸素濃度が高い時代だったとされています。
酸素は体にとって必要不可欠なものではありますが、その一方で大量に摂取しすぎてしまうと体に害になることがあります。
大気の酸素濃度が高いということは、当然体が小さければ取り込む酸素の量も多くなってしまいますので体を損傷する恐れがあります。
そこで、昆虫たちはその時代の酸素濃度に適応するために少しでも酸素の摂取量を抑えようと巨大化していったのだと言われています。
恐竜が大きくなったのも酸素濃度のせいと言われていますが、実はその逆で恐竜時代はゴキブリが誕生した頃よりも酸素濃度が低かったとされていますので、恐竜の巨大化の理由とゴキブリのその理由は少し異なることが考えられます。