恐竜の羽毛があんな色である理由は?

恐竜誕生から様々な進化を遂げてきた種類の中には、羽毛を持つようになった恐竜も少なくありません。

恐竜の羽毛の色は様々な色で表現されていますが、なぜあんな色になったのかその理由について解説いたします。

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理由その1:カモフラージュをしていた

恐竜には爬虫類のようなウロコではなく、羽毛を持つように進化していったタイプの恐竜もいたとされています。

最近の研究や化石の発見により、羽毛を持つ恐竜の中でもシノサウロプテリクスという小型の恐竜は、化石から色素細胞である黒色素胞があることが発見され、羽毛がどのような色をしていたのかわかるようになってきたとされています。

シノサウロプテリクスは、目の周りには濃淡の縞模様があるとされており、しっぽにも縞模様があったようなのですが、なぜ恐竜の羽毛はそのような不思議な色をしているのでしょうか。

その理由の一つとして考えられるのが、大型肉食恐竜などの捕食者からカモフラージュするためのではなかったかと考えられています。

つまり、ティラノサウルスなどから捕まらないようにするために、あのような色をしていたのではないかと言われているのです。

理由その2:求愛行動のため

羽毛のあった恐竜の中でも、ジュラ紀後期に生息していたトロオドン類のアンキオルニスは、白と黒の翼に赤い色のトサカを持っていたことが判明しています。

同じく羽毛恐竜として白亜紀後期に生息していたドロマエオサウルス類のミクロラプトルは、基本は黒色の羽毛を持っていましたが光に当たると玉虫色に輝く特徴的な羽毛を持っていたとされています。

ミクロラプトルはともかく、アンキオルニスはカモフラージュのためにそのような羽毛の色をしていたと思えないですが、なぜそのような羽毛の色に進化したのでしょうか。

その理由として考えられるのは、求愛行動のためだったのではないかと考えられます。

今現在に生息している鳥類にもみられることですが、羽毛恐竜たちの鮮やかな羽毛の色は、異性へのアピールとなっていたのではないかと思われます。

理由その3:実は本当の色ではない

恐竜の羽毛の色が最近の研究によって徐々にわかってきたとされていますが、それでもあくまで推測であり羽毛を持てっていたすべての恐竜の色が分かっているわけではないとされています。

しかし、復元図や絵の多くは綺麗な羽毛を持った恐竜が多いとされていますが、なぜなのか気になるところです。

その理由として考えられるのは、実は恐竜の羽毛の色は本当の色ではない可能性もあるということです。

羽毛に限らず、恐竜の皮膚の色はどのように決められているのかご存知でしょうか。

恐竜の皮膚や羽毛の色は、化石からの推測以外に今生息している爬虫類や鳥類などを参考にして考えられています。

何種類かは本当に色が分かっていたとしても、すべての恐竜の色が分かっているわけではなく、今実際に復元されている恐竜の姿の色もあくまで研究者たちの想像であり、本当の色ではないかもしれないのです。

この先、さらに恐竜の羽毛や皮膚の色の研究が進んだら分かってくることもあるのかもしれませんね。

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