恐竜の化石が発見されるようになってからそれなりに時間が経過しているように思われますが、最初はいつ頃のことなのでしょうか。
また、最近の恐竜の化石の発見としてはどのようなものが発見されているのか解説していきます。
恐竜の化石の最初の発見は?
恐竜の化石が発見された最初というのは、実は定かではないとされていますが、おそらく数千年前にはすでに発見されていたと言われています。
実際に、恐竜の卵の化石を装身具として使っている品が発掘されたり、アメリカに棲んでいるネイティブインディアンたちは、恐竜の骨をバッファローの祖先のものとして崇めていたのではないかと思われます。
中国では、すでにお1500年代から恐竜の化石が発見されており、竜の骨として漢方などに使われることもあったようですし、日本でも江戸時代には天狗の骨や何か神聖な動物や生き物の骨だとして崇める対象になっていたとされています。
ただ、それらの古代に生息していた大型爬虫類である恐竜の化石が恐竜のものだと認められることなく、何か別の生き物のものだと思われていた期間が非常に長かったことが考えられます。
せっかく多くの化石が発見されているのにもかかわらず、それが恐竜のものだとは思われていなかったのです。
恐竜の化石が恐竜のものだと認められたのは最近のこと
なぜ、恐竜の化石が多く発見されているのにそれが恐竜のものだとは認められなかったのでしょうか。
それには、まず古代に恐竜のような大型爬虫類のような生き物が存在したことを認めさせるだけの科学的な根拠が必要であったことが考えられます。
ただ、何かしら現生の生き物ではない化石が見つかったからと言って、それがすぐに恐竜のものだとは思われないのです。
なぜなら、今でさえ当たり前に恐竜がいたことは考えられますが、恐竜がどんな存在でどんな大きさだったのかということを自分たちの想像で考えていかなければならず、それを実際の科学者や生物学者たちに認めてもらわないことには、裏付けにならないからです。
今現在、私たちが当たり前のように恐竜の骨格標本が楽しむことが出来るのも、恐竜への情熱を傾けていた昔の人々の努力があってこそだと言えるのではないでしょうか。
最近の化石の発見は?
では、最近発見された恐竜の化石としてはどのようなものがあるのでしょうか。
最近の恐竜の化石の発見としては、草食恐竜であるノドサウルスの化石がほぼ完全な状態で発見されたものがあるとされています。
これまで、ノドサウルスの種類の恐竜は発見されていなかっただけでなく、消化官の内容物や皮膚などもきちんと保存された状態で残されていることから、化石ではなく恐竜のミイラの発見としてこれからの研究に役立つのではないかと考えられています。
その他には、エナンティオルニス類という原始的な鳥類のひなの化石の発見もあり、これもほぼ完全体で残されていることから非常に珍しい化石として注目を集めています。
また、見た目はハトのようでも非常に巨大な新種の恐竜の化石なども見つかっており、今後も新たな恐竜の化石の発見があるのは間違いないと言えるでしょう。