人間が生まれるはるか大昔、群を抜いた大きさを誇っていた恐竜はなぜあそこまで大きくなったのでしょうか。
実は、恐竜があれだけの大きさの体を維持できたのには理由があったとされているのです。
死ぬまで成長し続けることが出来た
恐竜がそこまで体の大きさを大きくすることが出来たのはどんな理由が考えられるのか気になるところです。
考えられる理由の一つとしては、恐竜は人間や他の生き物のようにある程度長生きすると成長が止まるわけではなく、死ぬまで成長し続ける体のつくりを持っていたことが理由とされています。
恐竜は生まれた時は普通に小さいのですが、そこから少しずつ成長し始めピーク時には1日で10キロも大きくなることもあったとされています。
また、どんなに大きくなっても対応できるような骨格の仕組みだったこともあれだけの大きさを維持することが出来た理由と言えるでしょう。
同じような体の作りの傾向にある生き物して爬虫類がおり、実際に爬虫類も環境によって長生きすることが出来れば死ぬまで成長することが出来るとされています。
例えば、亀の中でもゾウガメなどは年月が経てばたつほど巨大化しているのは誰もが見ても理解できるでしょう。
ただ、だからと言って恐竜と爬虫類が同じ系統であるかというのはまた別の話であり、どんなに見た目が似ていようと恐竜と体が酷似している現代の生き物は鳥だとされています。
ディプロドクスはなぜあんな大きさになったのか
ティラノサウルスなどの肉食恐竜も十分な大きさを誇っていましたが、草食動物と比較するとそれは雲泥の差と言われています。
ティラノサウルスやスピノサウルスなどの肉食恐竜は、大きくてもせいぜい15~17メートルだったのに対し、ディプロドクスやアルゼンチノサウルス首長竜は体長20メートル以上、さらに大きいもので45メートルなどの信じられない大きさのものもいたととされています。
では、肉食恐竜ではなくなぜ草食恐竜がそこまでの大きさになったのか気になるところですが、その理由として考えられるのは餌の食べ方にあると言えます。
草食恐竜ですので当然食料は植物なのですが、巨大な草食恐竜たちはその食料を噛んで食べるのではなくただ丸呑みしていたとされているのです。
しっかりと噛んで食べていたとしたら、顎や顔の筋肉が発達して頭が重くなるため、そこまで首を長くすることもできなかったことが考えられます。
しかし、丸呑みしていたからこそそこまで顎や顔の筋肉が発達せず小さい顔のままで保つことが出来、その分首を長くして体を巨大化することにも成功したのではないかということが推測できます。
なぜ現代の生物は恐竜のような大きさにならないのか
恐竜があれだけの大きさを維持できたのには理由があることが理解できたと思われます。
では、なぜ今現在生存している地球上の生物はそこまで大きくならないのでしょうか。
今現在地球上で最も大きい生き物はクジラでありその体長は35メートルに及ぶものもいますが、恐竜のように陸生動物でそこまで大きい種類はいません。
ゾウにしてもせいぜい3~4メートルですが、なぜそこまで大きくならないのでしょうか。
その理由はいくつかのことが考えられますが、まずゾウなどの陸生動物は胎生であるため、出産から子育ての期間が長いことが理由です。
また、ゾウも哺乳類であり恒温動物であるためその体温を維持するにはかなりのエネルギーが必要であり、その分体を大きくする分までエネルギーが回らないことが考えられるのも理由と言えます。
確かに、ゾウやキリンが恐竜くらいの大きさだったら面白いかもしれませんが、様々な進化を辿って今現在の姿に落ち着いているのかもしれませんね。