恐竜を襲っていた?海の中の巨大なワニの祖先とは

恐竜時代、海の中には巨大な海洋生物が多く生息していました。

その中でも、恐竜を襲っていたとされている海の中に生息していたワニの祖先がいたことをご存知でしょうか。

恐竜時代より生息していたワニ

今現代に生息しているワニも非常に凶暴で大きいものが多いですが、ワニは恐竜時代から生息していたことをご存知でしょうか。

実は、ワニは恐竜から派生してワニとなったのではなく、すでにワニの祖先が生息しており恐竜とは別の系統で進化して今現在にも生き残っているとされています。

現代に生息しているワニの多くは川に棲んでいるものが多いですが、恐竜時代は海に生息しているものも多く、ときには恐竜を襲って捕食していたこともあったようです。

恐竜時代から今まで、そのワニの凶暴性は変わっていないとされているばかりか、実はイリエワニなどは恐竜時代からほとんど姿を変えずに今も生き残っている恐竜時代のワニの祖先に近いとも言われています。

しかし、恐竜時代に海に生息していたワニはけた外れの大きさだったとされているのですが、ワニの祖先となった海にいる生き物はどんなワニだったのでしょうか。

では、海の中に生息して恐竜を襲っていたとされているワニの祖先はどのような種類のワニだったのでしょうか。

史上最大の海の中に生息していたのは、ティラノサウルスよりも頭が大きかったとされているマキモサウルス・レックスです。

ジュラ紀の頃に起こった大量絶滅の際に一緒に絶滅したと思われていましたが、白亜紀の地層からその化石が見つかったことにより生き延びたのではないかと考えられています。

その大きさは、10メートルと非常に大きくバス位のサイズだったとされており、今生息しているワニのおよそ3倍の大きさだったと言われています。

一生をほぼ海の中で生きていたとされており、海の中に棲む他の海洋生物を捕食して、ときには恐竜を襲うこともあったのではないでしょうか。

時には自分と同じくらい大きな恐竜を襲っていたとされている、恐竜の最大のライバルとされていたワニですが、実は大きく凶暴だったのはマキモサウルス・レックスだけではないとされています。

白亜紀の末期に生息したとされているディノスクスやサルコスクスも、史上最強と呼ばれていた恐竜時代に生きていたワニの祖先であるとされています。

一説では、ディノスクスはマキモサウルス・レックスをはるかに凌ぐ18メートルもあったとされており、サルコスクスはガビアル系のワニの祖先ではないかと言われています。

また、ワニは今でさえ最終形態の姿となっていますが、恐竜と共に時代を生きてきたワニたちの中には、クジラ型や哺乳類型、アルマジロ型や犬型など多岐にわたって進化していったとされ、今現在の姿のワニが生き残ったのではないかとされています。

恐竜時代から恐竜と共に生き残っていたと思うと、今まで当たり前に生息していると考えていたワニの存在を、もっとロマンに溢れた存在に感じられるのではないでしょうか。