首が長くジュラ紀を代表する人気の草食恐竜といえばブラキオサウルスです。
同じく首が長い生き物として首長竜などもいますが、実はブラキオサウルスと首長竜には違いがあることをご存知でしょうか。
ブラキオサウルスと首長竜の共通点は?
ブラキオサウルスはステゴサウルスやアロサウルスなどが生息していたジュラ紀にいたとされている草食恐竜とされており、非常に首が長くその長さは首だけで9メートルもあったとされています。
同じくプレシオサウルスなどに代表される首長竜も、首が長いことで知られていますがこれらの生き物は実は全く別の生き物であると言われています。
確かに、ブラキオサウルスも首長竜も首が長いということは大きな共通点と言えますが、一体どこに違う部分があるのでしょうか。
ブラキオサウルスと首長竜の決定的な違いとは
では、首が長いという部分が同じなだけでブラキオサウルスと首長竜は実は違いがあるとされているのですが、決定的な違いとしてはどんなことが考えられるのでしょうか。
ブラキオサウルスと首長竜の決定的な違いとしては、そもそも生き物としての定義が違うということです。
ブラキオサウルスは、竜脚類という種類に分類される恐竜の仲間ですが、首長竜はそもそも恐竜ではないとされています。
首長竜もブラキオサウルスやその他の恐竜と同じ時代に生息していたのですが、彼らは恐竜の定義から外れてしまうために恐竜とは分類されず大型爬虫類や海洋生物として分類されてしまうのです。
加えて言うなら、プテラノドンの翼竜やモササウルスやイクチオサウルスなどの魚竜も恐竜ではなく大型爬虫類や海洋生物に分類されます。
首長竜が恐竜ではないということが、意外と思われる人も多いのではないでしょうか。
意外!実はブラキオサウルスは首が曲げられなかった?
ブラキオサウルスと首長竜の違いについて解説してきましたが、実はその他にも違いがあるとされています。
首長竜は水中で魚や自分よりも小さな海洋生物を追いかけて捕食していたことが考えられますが、その際には首を自由自在に動かして魚やそれ以外の生き物を捕食していたのではないかと思われます。
一方、ブラキオサウルスは草食恐竜ですので食料は主に植物であり、その体格を活かして高い場所にある植物の葉っぱも食べることが出来たとされています。
しかし、ブラキオサウルスは首長竜と同じく首が長くても首を曲げたり持ち上げることが出来なかったと言われているのです。
実際に論文をもとにブラキオサウルスの模型を作ってみても首を曲げるのは難しかったのではないかと考えられているようですが、ではどのように首の高さをキープしていたのか気になるところです。
実はブラキオサウルスを始め竜脚類の首の骨は見た目よりも軽量化されており、しっぽなどと比較すると首の骨は密度が薄かったことからなんとか首の位置はキープできていたものの、首自体は動かすものではなかったのではないかと考えられます。