恐竜の子孫は爬虫類ではなく鳥類というのは、今では当たり前の学説となっています。
なぜ、恐竜は爬虫類に進化しなかったのかその理由について解説していきます。
目次
恐竜が爬虫類に進化しなかった理由とは
恐竜と爬虫類のフォルムや見た目を比べると、やはり爬虫類は恐竜の子孫なのではないかと思ってしまう程よく似ている姿をしている種類も少なくありません。
しかし、骨格や体の構造、羽毛の有無などから考えてやはり恐竜の子孫は鳥類なのですが、なぜ恐竜は爬虫類へと進化しなかったのかその理由としてはどんなことが考えられるのでしょうか。
恐竜が爬虫類に進化しなかった理由は、そもそも両生類から他の生き物に進化する時点で、恐竜と爬虫類が枝分かれしまったのが大きな理由と言えます。
恐竜や爬虫類は両生類からそれぞれ進化していったのですが、その時点でもう別の生き物として進化を辿って行ってしまっていることから、恐竜が爬虫類に進化しなかったのは必然の事と言えるのではないでしょうか。
そもそもなぜ爬虫類が出現したのか
恐竜が爬虫類に進化しなかったのは、そもそも最初の分岐点において生き物として枝分かれしてしまったことが大きな理由と言えますが、恐竜がなぜ爬虫類が出現したのかということも考えていく必要があると言えます。
爬虫類と恐竜が誕生した時代は石炭紀と言われる時代で、温暖で湿気のある気候に加えて多様な植物も多く誕生し繁栄していたことで、それまで水辺にいた両生類たちが陸に上がってきたことが恐竜と爬虫類の誕生のきっかけとなっていきます。
その中でも、外気温に左右されずに体温維持が出来、なおかつ人間や鳥類などと同じく二足歩行ができること、体を巨大化することが出来る種類が恐竜へと進化していったことが考えられます。
そして、その条件に該当しないそれ以外の生き物が、いわゆる爬虫類へと別々の進化を遂げていくことになったのではないかと考えられるのです。
なぜ恐竜は絶滅して爬虫類は生き残ったのか
恐竜はその生息範囲を広げ、一時期はその時代の食物連鎖の頂点に君臨しますが、やがて絶滅の道を辿ってしまうことになるのは多くの人がご存知のことだと思われます。
では、なぜ恐竜は絶滅してしまい爬虫類だけが生き残ることが出来たのかという理由としては、やはり巨大化したことが大きな原因と言えるのかもしれません。
恐竜の絶滅の原因としては巨大隕石の衝突による環境変化だとされていますが、身体が小さければそれに対応しつつ生き残ることが出来たものの、あまりに体が大きかったことから環境変化について行けず絶滅することとなり、そこまで体が大きく進化することがなかった爬虫類が生き残ることが出来たのではないかと思われます。
そうは言っても、恐竜の中でも鳥類の祖先となる種類の一部は生き残り様々な進化を遂げて今現代にも生息していますので、すべての恐竜がその時点で絶滅してしまったのではないとも言えるでしょう。
ただ、恐竜の中でも生き残って進化を遂げた種類の多くは、何十メートルにもなる巨体を誇る種類ではなく比較的小型であったことから、やはり身体が小型なのか大型なのかという境目が、爬虫類と恐竜の生き残ることができる可能性のバロメーターとなっていったのではないでしょうか。