恐竜は、一説では氷河期の到来に耐え切れずに絶滅したと言われていますが、実は実際のところは違うとも言われています。
では、恐竜の絶滅の原因が氷河期ではない理由としてはどんなことが考えられるのでしょうか。
理由その1:羽毛を持っていた
恐竜の絶滅の原因としては様々なことが考えられますが、その中でも氷河期が原因で絶滅したという説があるとされています。
確かに、恐竜が繁栄していた時代に氷河期があったことは確かなのですが、だからと言ってその氷河期が原因で絶滅したわけではないとされているのです。
では、その理由としてはどんなことが考えられるのでしょうか。
まず挙げられるのは、羽毛を持つ種類の恐竜もいたとされている理由です。
すべての恐竜が持っていたわけではないですが、羽毛を持っていた恐竜の種類には、持っていない種類よりも寒さに対応する能力が高いものが多かったのではないかと考えられます。
恐竜は爬虫類のように外気温に自分の体温が左右されるわけではない生き物であったため、羽毛を持っていた恐竜は氷河期のような寒い時期でも十分に自分の体温を保つことが出来たのではないかと思われます。
理由その2:寒い地域に住んでいた種類もいた
恐竜の絶滅の原因が氷河期でない理由としては、実は恐竜は寒さに弱くない種類もいたということが考えられます。
もちろん、寒さに弱くて死滅した恐竜もいたと思われますし、恐竜は温暖な暖かい地域でしか過ごせなかったのではと考えられていますが、実はそこに違いがあるとされています。
実は、恐竜の中には寒い地域でも生活していた種類もいるとされているからです。
ジュラ紀前期に生息していたとされているクリオロフォサウルスは、極寒の南極大陸で初めて見つかった恐竜の一種で、寒い地域でも恐竜が生息できたことを裏付ける大発見となったようです。
このことから、もちろん寒さに弱い種類もいたかもしれませんが十分に寒さにも対応できる種類もいたかもしれないため、氷河期が恐竜絶滅の直接の原因にはならないことが考えられます。
理由その3:氷河期がそんなに長く続かなかった
6500万年前、巨大隕石の衝突による環境変化により、それまで平和に過ごしてきた地球の環境が崩れ、衝突によるチリが地球を覆い、太陽の光が届かずに地球は氷河期を迎えたために恐竜は絶滅したのではないかと考えられています。
確かに、氷河期が訪れたことで絶滅する種類もいたかもしれませんが、だからと言ってすべての種類の恐竜が絶滅したとは考えられないのではないでしょうか。
また、隕石の衝突の影響による氷河期はそんなに長い期間続かなかったことも考えられます。
地球には、氷河期が10万年に一度の割合で訪れるというミランコビッチ周期というものが存在するそうですが、それを考えると恐竜が繁栄していた約2億年の間に何回かの氷河期が訪れており、その際には多くの種類が絶滅したかもしれません。
ただ、隕石の衝突による影響で、チリが地球を覆っていたとしてもすぐに引力で地表に戻ることを考えれば、そんなに長い期間続いたわけではない氷河期ですべての恐竜が絶滅するのはおかしいと言えます。
もちろん、実際に氷河期によって絶滅したことも考えられますが、巨大隕石の衝突による環境変化によりそれまで過ごしてきた気候や環境が大きく変化したことにより、それに対応できなかった種類だけが絶滅していったのではないでしょうか。
つまり、氷河期の訪れは直接恐竜の絶滅原因ではなかったということになるのではないかと思われます。