恐竜と言えば大型の爬虫類だと思われている人が多いのではないかと思われます。
実は、恐竜と爬虫類には違いがあることをご存知でしょうか。
英語の「dinosaur」は「大きな爬虫類・トカゲ」という意味ではない?
英語表記のダイナソーの意味をご存知でしょうか。
恐竜を意味することは意味するのですが、その他の意味としては「巨大で扱いにくいもの」という意味があり、決して「大きなトカゲ・爬虫類」ではないとされています。
そうはいっても、多くの人は恐竜が爬虫類の仲間だと教わってきたことかと思われますが、最近では恐竜に関する研究が進み、一昔前でなら常識とされていたことが一変する説が有力視されていることもあるようです。
実は、恐竜の子孫が爬虫類だというのも大間違いとされているのですが、実際に恐竜と爬虫類にはどのような違いがあるのでしょうか。
恐竜と爬虫類の違いとは
では、恐竜と爬虫類の違いとしてはどんなことが考えられるのでしょうか。
まず、大きな違いとしては、立ち方と歩き方にあるとされています。
時代によっても異なりますが、いわゆる恐竜と言われている存在の生物の場合ほとんどが2足歩行であることが基本です。
体重の増加や巨大化によってやむを得ず4足歩行になった種類もいますが、そういった種類も4足歩行をする前は2足歩行をしていたとされています。
そこで、ワニやトカゲ、亀などを思い出してもらうと、爬虫類の場合ほとんどの生き物が4足歩行です。
ワニは、時々恐竜の様に体を持ち上げて移動することがありますが、基本的には腹ばいで4足歩行とされています。
加えて、爬虫類は基本的に変温動物であるとされていますが、恐竜が恒温動物か中温動物かの分類はまだはっきりしていないものの、変温動物ではないとされています。
そこから考えると、「大型爬虫類=恐竜」という図式はもう古いと言えるのではないでしょうか。
「恐竜の子孫は爬虫類」は大間違い?
このように、2足歩行をしている変温動物ではない生き物が恐竜であり、現在の研究段階ではまだ仮説としても、この先も恐竜と爬虫類との違いは出てきそうと言えます。
では、恐竜の子孫が爬虫類でないとしたら、今現在はもう恐竜の子孫は生き物として存在しないのでしょうか。
かつては、その形相からイグアナなどの爬虫類が恐竜の子孫と言われてきたのですが、現在の研究では恐竜の子孫は私たちが生活している圏内に普段から身近に存在している生き物だとされているのです。
それは、鳥です。
鳥が恐竜の子孫であるという理由としては、羽毛と呼吸法が関係しています。
有名な恐竜映画でも知られているように、最近では体に羽毛を生やした恐竜の絵を見かける機会もあると思われますが、恐竜も進化を遂げたものの中には羽毛を生やしていた種類もいたとされているのです。
また、鳥には横隔膜が存在せず気嚢と呼ばれる部分がポンプの役割をしているのですが、恐竜も同じような呼吸法をしていたと考えられており、前述した2足歩行をするという点からも恐竜と鳥は非常に酷似していると言えるでしょう。
ハトやスズメが恐竜の子孫と言われてもピンとこないですが、鳥の中でもダチョウやヒクイドリなどは恐竜に近い顔をしていると思わないでしょうか。
もちろん、恐竜が生きていた時代にも爬虫類は存在していたのですが、系統的にはお互いに交わることはなく、それぞれ独自の進化を遂げて今現在に至っているということになるのです。