恐竜の足跡の化石からわかることとは?

恐竜の骨の化石が次々と発見される一方で、恐竜の足跡の化石も日々発掘されることは多いとされています。

恐竜の足跡の化石からどんなことが分かるのか、それについて解説していきます。

その1:種類

恐竜の化石は骨だけではなく足跡の化石からも様々なことが分かるとされています。

まずわかることとしては、その足跡の持ち主の恐竜がどんな種類の恐竜であるかということです。

その足跡の化石が見つかる以前に同じような足跡の化石が見つかっていたとしたら、先に見つかった足跡の化石の恐竜の近縁なのかもしれませんし、もし全く見たことのない足跡の化石であれば、新たな新種の可能性も考えられます。

ただ、いくら足跡の化石から種類が分かるといってもその種類だと特定することは難しく、獣脚類なのかあるいは鳥盤類なのかなど、ある程度の種類が分かるだけだとされています。

その2:体の大きさ

その他に、足跡の化石からわかることとしてはどんなことなのでしょうか。

恐竜の足跡からわかることとしては、体の大きさです。

こちらも正確な大きさが分かるのではなく大まかな大きさが推測されるのですが、だいたい足跡の化石のおよそ約4倍がその恐竜の腰の高さに相当しますので、そこから計算してどのくらいの大きさだったのかを測定することが出来るとされています。

それ以外にも、足跡の化石の後ろの方に何かを引きずった後が同じように残っていた場合には、尾をつけて歩いていたのか、それとも上げていたのか、どのくらいの大きさのしっぽだったのかも推測できると言えるでしょう。

その3:歩き方

足跡の化石からわかることとしては、歩き方に関することも分かるとされています。

前述したように、足跡の化石の後方に引きずったような歩行跡がなければ、しっぽを持ち上げた状態で歩いていたということになります。

ティラノサウルスやヴェロキラプトルなどの体格をしている獣脚類の多くは、しっぽを引きずった歩行跡がないため、しっぽを持ち上げて一直線に歩いていたのではないかと考えられています。

また、足跡の化石のところに一体だけでなく、複数の恐竜だと思われる足跡の化石があった場合には、群れで行動していた可能性が推測できるとされています。

一つの方向に向かっていくつも同じ足跡、同じ歩幅ができているのであれば、間違いなく群れで行動する種類の恐竜だったことが分かると言えます。

その他にも、足跡の化石の歩幅の大きさから、どのくらいのスピードで歩いていたのかもわかるとされています。

このように、恐竜の足跡の化石からは、本当に様々なことが分かることが理解できたのではないでしょうか。

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