なぜ恐竜は翼をもつように進化したのかその理由について

恐竜の中でも翼を持つタイプの恐竜として翼竜などがいますが、それ以外にも進化の過程で翼をもつようになった恐竜も少なくありません。

では、なぜ恐竜たちは翼をもつように進化していったのかその理由について解説いたします。

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理由その1:生活のため

恐竜がなぜ陸上で過ごすことを選ぶのではなく、翼を持ち空を飛ぶように進化したのかという理由としては、いくつかのことが考えられます。

恐竜から鳥類へと進化する恐竜と、翼竜とではまた翼をもつ意味が異なって来ると言えますので、ここではまずいずれ鳥類へと進化する過程の恐竜のことを前提として話を進めていきたいと思います。

恐竜が翼を持つように進化した理由として考えられるのは、生活をするのに便利ではないかと考えたからではないかと言うのが理由です。

翼を持つタイプの恐竜の多くはティラノサウルスなどの大型恐竜と比較すると非常に小型であったため、普通に陸上生活をしていたのではすぐに大型の肉食恐竜たちに蹴散らされてしまう恐れがあったと言えます。

そのため、樹上で生活することを考えた恐竜たちは、無意識下で「もしウロコではなく生えているのが翼であれば、木から木へと飛び移るのに有利なのではないか」と考えたのではないでしょうか。

翼があれば万が一襲われた時も滑空してすぐに逃げることが出来るなど、様々なことを考えながら少しずつ前肢を翼に変化させていき、結果的に翼を獲得することに成功したのではないかと思われます。

理由その2:体が軽かったから

恐竜の中でも、今度は翼竜に着目して考えていきますが、なぜ翼竜たちは翼をもつようになったのでしょうか。

それはおそらく、小型の恐竜などと同じ理由で大型の肉食恐竜の脅威から逃れるためと言う理由もあったと思われますが、それ以外に考えられる理由としては、体が異常に軽かったのも理由の一つではないかと思われます。

実は、翼竜の多くはその翼の大きさに対して非常に体が軽かったとされており、大型の肉食恐竜から逃れるためにコウモリのような翼をもつように体を進化させたのは、実は翼をもつことで風に乗れば体が簡単に浮いたからではないかと思われます。

体が軽いだけですぐに風に乗って宙に浮くことが出来れば、餌の捕獲も楽になりますし何より空は広いので陸上や樹上よりも好きに過ごすことが出来ます。

つまり、ちょっとしたタイミングで「もしかしたら飛べるのかも?」ということに気づいて翼をもつように進化していったのではないかと言うのが理由です。

理由その3:繁殖行動のため

恐竜たちが翼をもつようになった理由の一つとして、ただ大空を飛び回るだけでなく繁殖行動にするために必要であったからという理由も考えられます。

なぜそのようなことが考えられるのかと言うと、その理由の一つがオルニトミムスという恐竜の種類です。

オルニトミムスは滑空や飛翔するタイプの恐竜ではないのですが、発見された化石に羽毛があった痕跡が見つかったとされています。

飛翔や滑空が目的でないとしたら、なぜ翼を持つ必要があったのかと言うと、それが繁殖生活の目的のためであったと考えられているのです。

翼があれば、個体識別の参考にもなりますし卵を抱えて温める際にも役立てることができます。

実際に幼体ほど翼を生やしている個体は少なく、大人になってから翼をもつようになっていたとされています。

つまり、恐竜が翼をもつように進化した理由としては、決して大空を飛ぶためだけではなく、それぞれの恐竜にとって理由があったことが考えられるのです。

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