恐竜はあの巨体ですが、意外にも走るのが速かった恐竜も少なくないとされています。
では、恐竜は実際のところどのくらいの速度で走っていたのか、どんな種類の恐竜が足が速かったのかについて解説していきます。
恐竜はどのくらいの速度で走っていた?
恐竜がどのくらいの速度で歩いたり走っていたのかというのは、恐竜の足跡の化石から推測できるとされています。
それに加えて、脚の高さや腰の高さを計算し、歩幅なども考慮しながら速度を出していくことが出来るようです。
恐竜の場合、肉食恐竜は捕食対象者について行けるだけの速度が必要となりますし、それを踏まえて草食恐竜たちは肉食恐竜から逃げられるだけの速度がなければ意味がありません。
そのため、草食恐竜も肉食恐竜もそこそこは足が速かったのではないかと思われます。
では、その中でも最も走る速度が速かった恐竜はどの種類に当たるのでしょうか。
最も走る速度が速かった恐竜は?
では、恐竜の中で最も走る速度が速かったのはどんな恐竜なのか気になるところです。
恐竜の中で最速ナンバーワンはダチョウのような姿をした白亜紀後期のモンゴルに生息していた獣脚類オルニトミムス類のガリミムスです。
今現代で最も走る速度が速い生き物はチーターとされており、2秒で時速72キロまで加速できると言われていますが、ガリミムスはどうなのでしょうか。
ガリミムスは平均速度が43~58キロとされており、全速力で走ると時速60~80キロまで出せたのではないかと言われており、まさに恐竜の中でも最速だったと考えて良いのではないでしょうか。
確かに、チーターの速度から考えると大したことないと考えてしまう人もいるかもしれませんが、チーターが体長140センチ前後なのに対しガリミムスの体長は3メートルほどであることを考えると、キリン位の大きさの生き物が自動車と同じくらいの速度で走っていることになりますので、やはりすごいと感じるのではないでしょうか。
あの恐竜は意外にも速度が遅かった?
では、恐竜の中でも最もポピュラーなティラノサウルスはどのくらいの速度が出せたのか気になるところです。
もちろん、ティラノサウルスは今はいませんので推測になりますが、トリケラトプスやブラキオサウルスなどその他の恐竜たちと比較して速度を考えたところ、およそ時速27キロだったとされています。
時速27キロというと、慣れた人が運転するロードバイクくらいの速度に値しますので、早いといえば速いですがもっと走るのが速い恐竜がいたことを考えると、ティラノサウルスはそこまで俊足ではなかったことが考えられます。
また、他に一説では自足10キロ程度だったという説もあるとされていますが、さすがにそこまで遅いと肉食恐竜の頂点に立つことができないのではということを考えると、ある程度の速度はあったのではないかと思われます。