羽毛があった恐竜の化石から考える、ティラノサウルスには毛が生えている真相について

恐竜の祖先は鳥であるということは、化石から羽毛があった痕跡を見つけることもできたからだとされています。

では、あのティラノサウルスにも体には毛が生えているというのは本当なのでしょうか。

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今までの常識を覆す新説がある?

20代後半の有名な恐竜映画を観ていた年代の人たちにとって、恐竜と言うのはウロコで覆われていたというのは常識と思われますが、最近では今までの恐竜の姿を払拭してしまうような新たな説が浮上していることをご存知でしょうか。

恐竜は鳥類の祖先であることから、すでに羽毛を持っていたというのは化石からも発見されているので事実とされています。

しかし、最近の新説では実はすべての恐竜には毛が生えているとされている新説があるのです。

恐竜と言うのは主に竜盤類と鳥盤類に分類され、羽毛を持っている化石はすべて鳥類の祖先でもある竜盤類のみからの発見だったとされています。

しかし、シベリアで頭や胴体など体のすべてに毛が生えている化石が発見されたのですが、その種類は原始的な鳥盤類に属する恐竜の化石だったようです。

そのことから推測して、実はすべての恐竜には羽毛があったのではないかと言う新説が考えられたのです。

ティラノサウルスは巨大な黒いひよこ?

すべての恐竜に羽毛があったということが本当に真実であるなら、あのティラノサウルスにも毛が生えているということになります。

ある復元図では、ティラノサウルスを巨大な黒いひよこのように描いているものもありますが、今までのイメージからかけ離れているためショックを受ける人もいるのではないでしょうか。

実は、ティラノサウルスに毛が生えていると考えられる説を有力にしているのは、ユーティラヌス・フアリという、「美しい羽毛」という名前が付けられた恐竜の化石の発見が関係しているとされています。

ティラノサウルス類の大型種、ユーティラヌス・フアリは最大の大型羽毛恐竜であったとされており、そこから考えるとその親戚関係に当たるティラノサウルスにも毛が生えているのではという結論に陥ったのです。

では、本当にティラノサウルスにも毛が生えているのか。それとも今までの復元図と同じくウロコで覆われているのか、どちらが真実なのでしょうか。

真実はどちら?

ティラノサウルスに羽毛があったのか、それとも今までのイメージを崩すことなく爬虫類のようなウロコに覆われていたのかどうかは、どちらが真実なのでしょうか。

それは、今のところ今までのイメージ通りウロコに覆われていた可能性が高いという真相になっているようです。

なぜ、近縁のユーティラヌス・フアリが羽毛恐竜だったのにティラノサウルスは羽毛が生えてないと言えるのかどうかは、ティラノサウルスがユーティラヌス・フアリよりも大型であること、生息した土地が温帯あるいは亜熱帯だったことから、羽毛があったら熱を逃がしきれなかったのではないかと言われているのです。

加えて、ティラノサウルスの化石から毛が生えている痕跡の化石は発見されていないことから、ティラノサウルスに本当に毛が生えているかどうかまでは明らかではないと言えます。

ただし、小型の肉食恐竜には羽毛があったことを考えると、ティラノサウルスも幼体の頃は羽毛に覆われていた可能性もあるとされています。

まだまだ分からないことだらけですが、近い将来本当の真実に突き当たることもあるかもしれませんね。

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