恐竜は本当に目が見えないという真相について

ティラノサウルスのなどの肉食恐竜は草食恐竜を捕食するのにどのように捕まえていたのか気になるところです。

なぜなら、実は恐竜は目が見えないとも言われているのですが、実際のところその真相は本当なのでしょうか。

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恐竜は目が見えないって本当?

一躍恐竜ブームを作ったとされている有名な恐竜映画といえばジュラシックパークですが、その中で「恐竜は(自分たちが)動かなければ気付かない」というくだりがあるとされています。

この台詞が意味するところは、逆に言うと恐竜は目が見えないということになりますが実際のところはどうだったのか気になるところです。

確かに、私たち哺乳類や鳥類は視覚が優れており、どんな状態でも比較的目で目視したり確認することが多いと言えます。

特に人間は視覚が優れていることから脳の発達を促したところもありますが、それ以外の生き物というのは目が見えないまでいかなくてもあまり視力が良くないものが多いようです。

そのため、恐竜も実はあまり目が見えないと考えられ、捕食者や目の前にいる生き物が動かなければ、そこにいることを確認することさえできなかったことが考えられるということですが、実際にはどうだったのでしょうか。

肉食恐竜は夜目が利いたって本当?

恐竜は実は目が見えないというのは、すべてが事実ではないと言えます。

目が見えないどころか、ある一部の肉食恐竜の中には夜目まで利いたものもいるとされているのです。

ある研究チームがトカゲや恐竜の化石、そして鳥類などの目の周辺に存在するリング状の骨である強膜輪の大きさを測って眼窩を調べたところ、その結果ヴェロキラプトルなどの小型の肉食恐竜は夜目が利いており夜行性ではなかったかということが判明したとされています。

夜行性ということは、昼間はどうだったのかわかりませんが夜はそこそこ目が見えることが出来たということであり、これに照らし合わせると恐竜は目が見えないということは当てはまらない事実と言えるでしょう。

種類によっては目が見えないことはなかった?

恐竜はあまり目が見えないと思われがちですが実はそんなことはなく、種類によっては目が見えるものもいたとされています。

小型肉食恐竜であるトロオドン類やオルニトミムス類などは、目が大きいことからも分かるように視覚が優れていたとも言われています。

また、肉食恐竜の中で最もポピュラーと言えるティラノサウルスは私たちが想像しているよりも俊敏で鋭敏な感覚を持っており、視覚だけでなく聴覚や嗅覚にも優れていたからこそ脳が発達し、食物連鎖の頂点に立てたのではないかと考えられています。

ただし、ティラノサウルスも夜行性だったかというのは、まだその事実を確定することが出来るような保存状態の良い化石が発見されていないために、分からないとされているようです。

人間が想像するよりも、実は恐竜たちは哺乳類や鳥類と同じく視覚をうまく利用して生き延びていたのかもしれませんね。

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