恐竜に関しての研究は世界各国で進んでおり、様々なことが分かってきているとされています。
では、今現在で分かっている恐竜の定義としてはどんなことなのかについて解説致します。
定義その1:2足歩行である
恐竜と一口に言っても実際に何を基準にして考えればよいのかわからないという人も多いのではないかと思われます。
そこで、恐竜の定義として考えられることを一つずつ挙げてみましょう。
まず、定義としては2足歩行であることです。
ティラノサウルスやイグアノドン、トリケラトプスなどは2足歩行をする種類であるため恐竜に分類されますが、プテラノドンやイクチオサウルス、プレシオサウルスなどは2足歩行ではないため原則的には恐竜ではなく爬虫類に分類されます。
トリケラトプスは4足歩行ですが、巨大化することで体重が増加しやむを得ず4足歩行となったとされており、初期の段階では2足歩行だったとされていますので恐竜に分類されます。
定義その2:乾燥に強い堅い殻の卵を産む
2つ目の定義としては、乾燥に強い堅い殻の卵を産むのが定義とされています。
恐竜が陸地で繁殖を成し遂げることが出来た理由の一つとして、乾燥した砂漠のような地においても卵を産むことが出来からとされています。
カエルやサンショウウオなどの両生類の場合、水場がなければ卵を産卵することが出来ませんが、恐竜は胚に栄養を与えるための卵の白身の部分である羊水を蓄え、それを堅い殻で覆うことにより外敵からも急激な温度変化からも守ることが出来たため、大繁殖に成功して栄えることが出来たのではないかと思われます。
定義その3:変温動物でも恒温動物でもない
この定義については、まだ研究段階でもあるようですので定義として挙げるのは些か早いようにも思われますが、あえて挙げるとします。
定義の3つ目としては、恐竜は変温動物でも恒温動物でもなかったことが挙げられます。
もし恐竜が爬虫類などが分類される変温動物であった場合、外界の気温によって自分の体温も変化していきますので、時期によって急激に寒くになると動けなくなり繁栄することは難しかったとされています。
一方、鳥類や哺乳類のように恒温動物であったら、体温を維持するためにエネルギーがたくさん消費されますので、そこまで巨大化することが出来なかったとされており、そこから考えると恒温動物ではなかったと言えます。
では、いったいどんな動物だったのかというと難しいところなのですが、恒温動物や変温動物もまたいくつかに分類されており、恒温動物の中でもクマのように冬眠する動物の場合には体温が下がるなど内温性や外温性などに分けられることがあります。
それを考えると、恐竜はそのように変温動物や恒温動物の中でも少し変わった特徴を持つ動物だったのではないかと考えられています。
このように、恐竜にはいくつかの定義があるとされていますが、この先また研究が進むことによって新たなる定義が加わることになるかもしれませんね。